筋肉質な人ってお酒に強い傾向がありませんか??
「マッチョな人」って飲んでも飲んでも全然酔わないような気がするのですが・・・?果たして真相は?
結論から述べると、「筋肉質・マッチョな人はお酒に強い」というのは事実です。
筋肉質の人が酒に強い理由
なぜそういう結論になるのか?1つずつ紐解いていきたいと思います。まずはじめに前提知識として、筋肉はアルコールの分解をサポートする味方だということは知っておいていただきたいです。
理由1:アルコール許容上限量が多い事実
そもそもマッチョに「見える人」は体格が大きいです。それは縦にも横にも。。
体格が大きい分、アルコール代謝の許容量が多いのは事実。極論すると、体重50kgの人と体重100kgの人では、やはりアルコールの許容量が違うというのは、なんとなく想像がつくのではないでしょうか??
でかい人は、筋肉の絶対量も多いので、アルコール代謝には有利に働きます。これは事実。
理由2:アルコール代謝回路を停滞させない
アルコールは体内で代謝(=分解)されると、アセトアルデヒドを経て酢酸になります。(その後、水と炭酸ガスに)
酢酸は、人体にとって無害な物質で、筋肉に運ばれ筋肉の栄養源となるため、どんどん消費されます。
アルコールの代謝物である「酢酸」が筋肉に送られ、滞ることなく消費され続けるので、常にアルコール代謝の「出口」が解放されている状態をつくりだせます。
ちょっとわかりづらいですかね・・?
例えばウォータースライダー。出口付近で人がごった返し詰まっている場合、なかなか次の人がスタートできませんよね?でも、出口が常にクリアであれば、どんどんスタートできるわけです。
筋肉が多い人は、これと同じで常に出口が解放されている状態のため、アルコール代謝回路が積極的に働き(=スタートできる)、どんどん代謝が促進されるのです。
理由3:普段から高タンパク食が意識づけられている
タンパク質(アミノ酸)とアルコールの分解は密接に関わっています。
筋肉質な人は、その筋肉維持のためにもタンパク質の積極摂取が習慣づけられていると考えられ、これは飲酒において確実にプラスに働きます。
例えば以下のアミノ酸は、アセトアルデヒドの分解をサポートする代表的な成分です。
- アラニンやグルタミン
- ナイアシン
アラニンやグルタミンは、糖原性アミノ酸と言って体内でエネルギー源となりアルコール代謝をサポートします。
それだけでなく、アルコールが分解される過程で作られるNADHという、アルコール代謝に悪影響を与える酵素を消費し、アセトアルデヒドの代謝を助けます。
ナイアシンは、アセトアルデヒド脱水素酵素という、アセトアルデヒドを無害化する酵素の構成材料となり、アルコール代謝をサポートする成分です。
これらのアミノ酸成分を(無意識にせよ)積極的に摂ることによって、結果的にお酒に酔いにくいと考えられます。
理由4:飲み慣れている
毎日のようにアルコール摂取を続けると、お酒に強くなるのは本当だ。と既に述べました。
体育会系のマッチョ体型な人は、若い頃から飲酒習慣があり、社会人になってからも付き合いや、同じように体育会系の人とつるむ傾向が強いです。
つまり、若い頃からずっと飲酒習慣が続いている傾向が強く、MEOS酵素が鍛えられてアルコールに対する耐性が強いと考えられます。
お酒に強くなるには
上記に述べたように、筋肉量を増やすというのは比較的容易に取り組める飲酒対策と言えるでしょう。
しかし、ご存知のようにアルコールを代謝するのは「肝臓」です。筋肉量も大事ですが、直接的にアセトアルデヒドを処理するのは肝臓です。
肝機能でアセトアルデヒドがどのくらい処理できるのか??それはアセトアルデヒド脱水素酵素の「型」に依存し、「遺伝」により決定されます。
つまり、遺伝的に強い・弱いが決まるので、それを覆すのは不可能なわけです。
少しでもアルコールに強くなりたいのであれば、飲酒時の食べ物(栄養素)やサプリなどの外的要因を最大限駆使するのが正しい方法です。